POSとは
Problem Oriented System ;POSは1968年にアメリカの内科医ウィードによって提唱され、日本語では「問題志向型システム」と言われています。
薬剤師が行うPOSは、患者さんの持っている薬学的な問題を的確に抽出し、その問題を解決していく事をさします。
記録のためのPOSではなく、より良いファーマシュ-ティカルケアを実践するために、POSの考え方によって得られたデータを、整理・分析していく方法を用います。その中で、特に薬剤師の判断・評価を行う、アセスメントの部分を大切にしています。
患者中心の思考に整理される
POSを学ぶことでその患者さんに対するファーマシュ-ティカルケアの方法を整理しやすくなります。お薬を渡して説明するだけでない薬剤師になるには大切な学問です。
チーム医療の大切な一員になる
地域包括ケアが本格化するこれからにおいては、病院薬剤師だけでなく薬局薬剤師も他医療従事者がどういう方法で患者さんをフォローしていたかを知ることが重要です。大切な医療連携のツールになります。
患者中心の思考に整理される
POSはその人の健康上の問題点をベースにフォローしていきます。薬学的視点だけでなく、患者さんの心理状態に基づきフォローもしていくので患者さんに寄り添ったケアが自然にできるようになります。
POSを学んで、チーム医療に貢献する
勉強会に参加に参加して、はじめの一歩を踏み出そう
次回の勉強会
日時: 2月16日(月曜日)
時間: 19:00 ~ 21:00
場所: 渋谷塩野義ビル5階
内容: プロブレムを正しく見つけよう!
おすすめの参加者: 若手の病院薬剤師、薬局薬剤師、学生のみなさん
POS薬剤研究会の実績
POS薬剤研究会は、平成8年10年1月に発足、研究会の活動を開始し、平成29年度をもちまして21周年を迎えます。
平成29年3月までに、事例検討・特別講演を含め98回の研究会を行ってまいりました。単にPOSの講座ばかりを行っているわけではなく、薬剤師としての幅広い知識を構築させるために、毎年1回医療分野に関する著名な先生に特別講演をお願いしております。
近年、SOAPだけが注目されPOSの理論を理解出来ている薬剤師が少なくなっているように思います。これからの医療において、特に「チーム医療の中での薬剤師の働き」、「在宅医療における薬剤師の働き」で、薬剤師の行っている事を明確にし、全ての患者さんにとって利益に繋がる患者中心の医療が求められます。これらのことは全てPOSの考え方が当てはまるものであり、医療現場でPOSの考え方を取り入れることは非常に大切なことです。そしてPOSの考えを取り入れることは、薬剤師の成長を促すものであると考えます。
この先、今まで以上に薬剤師の活躍が期待されてくるとともに、薬剤師が医療の中で、結果と責任を問われる時代を迎えようとしています。それには薬学的な専門知識はもちろんのこと、薬剤師がどのように患者さんと向き合い、どのように行動するかが最も重要なポイントになります。
POS薬剤研究会では、薬剤師がチーム医療・在宅医療において、薬剤師の職能を多職種連携の中で発揮できるよう手助けをしたいと考えております。
これからも参加者の皆様の意見を取り入れながら、皆様のお役に立てる研究会を開催していきたいと思っていますので、よろしくお願い致します。
関連組織のご案内
社会福祉法人ワゲン福祉会総合相模更生病院
昭和大学附属烏山病院
公益社団法人東京都教職員互助会三楽病院
東京大学医科学研究所付属病院
社会福祉法人聖母会聖母病院
医療法人五星会菊名記念病院
医療法人財団明理会東戸塚記念病院
アクア薬局(KYメディカル株式会社)
公益財団法人東京都保健医療公社大久保病院
独立行政法人労働者健康安全機構横浜労災病院
実務薬学総合研究所
つなぐ薬局(WISE株式会社)
医療法人横浜柏堤会本部経営企画室
国保松戸市立病院
学校法人聖路加国際病院